製薬業界NPS®調査レポート2022
更新日:2024.05.21
エモーションテック 編集部
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調査概要
- 調査対象者:医師専⽤コミュニティサイトMedPeerの登録会員のうち処方による治療を行っている医師
- 調査期間:2022年9月15日(木)~2022年9月26日(月)
- 調査方法:Webアンケート
- 有効回答数:3,542件
本調査実施の背景
近年、製薬業界においては、2019年4月より開始した医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドラインの運用やMR(医薬情報担当者)の病院への訪問規制の厳格化、新型コロナウイルス感染症による対面接触機会の減少など取り巻く環境が大きく変化しています。これにより、製薬企業はMRが直接病院を訪問するリアルな活動だけではなく、医師向け医療情報メディアでの情報発信や製薬企業のオウンドメディアの活用、オンライン訪問等、デジタル施策にも注力した結果、医師に情報を届けるチャネルは多様化してきました。加えて、製薬企業の注力製品は、生活習慣病等のプライマリ製品から、より高度な専門性が求められるスペシャリティ製品やオンコロジー製品へとシフトしています。そのような中で各社は、新たな製品領域にマッチする効果的なマーケティング活動を模索しています。
本調査は、医師に対して製薬企業ごとにNet Promoter Score(NPS)を計測し、疾患領域別に企業NPSの集計を行いました。さらに、オンコロジー/スペシャリティ/プライマリの3つの製品領域別に医師が重要視している情報や、その情報収集チャネルの特徴などの分析も行っています。
調査結果の概要
製薬業界全体のNPSが向上。医療情報メディア、オンライン講演会への評価が好影響
昨年2021年の調査結果と比較すると業界全体としてNPSが大きく向上していることがわかりました。その要因として、昨年に比べて医療情報メディアやオンライン講演会への評価が上昇しており、デジタルマーケティングに対する受容度が高まっていることが示唆されています。
薬剤NPSを高めるには薬剤の「エビデンス」が重要な要素に。一方、薬の種類や医師の勤務形態により、注目する情報チャネルは様々
プライマリ/オンコロジー/スペシャリティ、どの製品領域においても薬剤のNPSに対して「エビデンス」が最も重要な要素であることが示された一方で、そのエビデンスの評価に対してどの情報チャネルが重要かは製品領域や医師の勤務病院の規模によっても異なることがわかりました。
そして「エビデンス」の評価に対して、オンコロジー製品やスペシャリティ製品においては「医療情報メディア」「文献・論文」が大きく影響を与えていることがわかり、またスペシャリティ製品においてはプライマリ製品・オンコロジー製品に比べて「担当MR」がエビデンスを伝える重要なチャネルになっています。
コロナによる訪問活動の抑制によって大きく進んだデジタル活用とそれによって多様化された情報提供活動ですが、届けるべきターゲットや情報の種類によって取るべき戦略が異なってくることがデータからも示されました。
調査結果の詳細
製薬企業の疾患領域別NPSランキングや、医師のチャネル志向性に関する詳細な分析は以下のホワイトペーパーより詳しくご確認いただけます。資料をダウンロードしてご覧ください。
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