従業員体験で加速する、持続可能な事業成長「Employee Experience Day 2024」イベントレポート | 株式会社エモーションテック

従業員体験で加速する、持続可能な事業成長「Employee Experience Day 2024」イベントレポート

更新日:2024.09.17

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エモーションテック 編集部

NPS活用やCX向上のためのお役立ち情報を発信しています。

企業の経営戦略実現において最も重要な役割は、その戦略を実行する「組織」が担っています。
では、持続可能な事業戦略を実現できる「組織」には、なにが必要で、どのようにすれば作り上げられるのか。「Employee Experience Day」は、組織を変革していくために重要な従業員体験(EX)について、実践企業の取組みを有識者の知見とともに紐解くイベントです。
本イベントでは、人的資本経営および従業員体験(EX)向上に取組む企業や有識者のみなさまをお招きし、これまでの取組みやEXが経営戦略といかに結びついているのかについて伺いました。

EXと経営戦略を結ぶ4つのキーワード

最初に登壇したのは、株式会社エモーションテックの代表取締役CEO 今西良光。

2013年の創業からの11年の歩みのなかで、EX(従業員体験価値)は、企業の業績向上・競争優位性の確保・CX(顧客体験価値)の向上などの経営戦略に直結する重要な要素であると示されるデータが増えており、「EX(従業員体験価値)が高まると、売上があがる」という今西の信念が裏付けられたことが語られました。

イベントでは、これからEX向上に取り組むみなさまに向け、「EXと経営戦略を結ぶ4つのキーワード」をテーマにセッションをお届けしました。

キーワード1:人的資本経営
「人的資本経営の実践と、エンゲージメント向上の重要性」

2023年3月期決算より上場企業などにおいて人的資本の情報開示が義務化されました。
人的資本について、長期的な事業成長と結びつけ、経営陣が戦略的に考えていくことが企業価値向上に有効であると示されたといえます。

では、人的資本経営において重要なエンゲージメント向上のための効果的な取組み方法とはどのようなものなのでしょうか。

セッション「人的資本経営の実践と、エンゲージメント向上の重要性」では、事業成長・経営戦略においてエンゲージメントをどのように捉え、どのように向上できるのかについて議論が交わされました。

キーワード2:CX / 収益との相関性
「最良の顧客体験を生み出すために、組織をどう動かすか」

EX(従業員体験)がどれだけCX(顧客体験)および収益に影響してくるのか……。
それは、定量的なデータとしてあらわれています。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者は、EXが低い1/4の企業と高い1/4の企業を比較した場合、生み出す収益の差は2倍に達すると発表。
エモーションテックがご支援している株式会社ゴンチャジャパンの事例でも、EXが高まるとCXが高まり、CXが高まると売上(事業成長)が高まるという相関関係が実証されてきています。

本イベントでは、EXからCXを向上させていくことを目的に取組んでいらっしゃる株式会社丸亀製麺、株式会社物語コーポレーションのご担当者をお迎えし、事例をもとに参考になるアクションをご共有いただきました。

キーワード3:DE&I
「パーパス実現に向けた組織風土改革と新たな人づくりの取組み」

企業のDE&I関連投資は増加傾向にあるものの、戦略的な実行は停滞しています。
企業のサステナブルな競争性を維持していくうえで重要なDE&Iを実現するためには、従来の組織を変革する必要があります。
そこで、ご登壇いただいたのがDE&Iを推進するにあたり、アウトカムの指標として eNPS(Employee Net Promoter Score)を活用し、組織変革を進めている株式会社商工組合中央金庫。eNPSを活用して組織風土改革を行ってきたのか、これまでの課題と改善をふり返り、お話しいただきました。

キーワード4:テクノロジー
「EX戦略実現のためのテクノロジー活用」

EX戦略を実現するためには、正しい意思決定の積み重ねが欠かせません。
そこで活用したいのが、データを正しく分析するための生成AIをはじめとした新しいテクノロジーです。

本イベントの結びとしまして、株式会社エモーションテック EX事業責任者 須藤勇人より、従業員の声を起点に組織開発をしていくためのテクノロジーの活用方法をお話ししました。

顧客体験をよくするためには、顧客の声を取り入れ、戦略を実行することが必要です。
しかし、真により良い顧客体験を提供するためには、エンゲージメントを高め、自律的に顧客体験を改善できる組織が必要です。そのためには、なにが組織の課題になっているのか、従業員の声を聞き、改善点を把握していくことが大切です。

従業員の声を聞き、状態を理解し、改善する課題を特定し、一つずつ課題を解決していくことで、従業員体験は必ず向上します。組織状態が良くなれば、エンゲージメントが高まり、パーパス浸透や定着率向上などの経営課題を解決する大きな力となります。ただし、こうした声を分析して活用するのは難しく、レポート作成にあたっても定量的に可視化するのは非常に困難です。
エモーションテックでは、そうした課題を解決すべく、EmotionTech EXに加え、生成AIでコメントを分析・分類・要約するTopicScanというサービスも提供しています。
従業員一人ひとりの声がもつ気持ちを動かす大きな力。
それを客観的にわかりやすく要約したものは、経営層や会社全体を動かすうねりにもなるでしょう。
データから検証して地に足のついたストーリーを描くことで、人事や組織を変えていこうという熱量が経営層にも伝播していくのではないかと思います。
従業員の声を起点とした組織開発が当たり前の社会になるよう、今後もみなさまとともに歩んでいきたいと思います。


各セッションで語られた事例、交わされた知見につきましては、各セッションのレポート記事・アーカイブ動画をご覧ください。

 <セッションレポート>
 ・人的資本経営の実践と、エンゲージメント向上の重要性
 ・最良の顧客体験を生み出すために、組織をどう動かすか
 ・パーパス実現に向けた組織風土改革と新たな人づくりの取組み

本イベントにご参加くださったみなさまに、経営戦略にEXを取り入れるための発見や気付きをお持ち帰りいただけておりましたら幸いです。

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