製薬業界NPS®調査レポート2023
更新日:2024.05.21
エモーションテック 編集部
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調査概要
- 調査対象者:医師専⽤コミュニティサイトMedPeerの登録会員のうち処方による治療を行っている医師
- 調査期間:2023年10月2日(月)~2023年10月9日(月)
- 調査方法:Webアンケート
- 有効回答数:3,269件
本調査実施の背景
製薬業界では、コロナ禍を機に医師への情報提供活動のあり方は大きな変化を求められ、各製薬企業はオウンドメディアやウェビナーをはじめとしたデジタル施策へ注力してきました。新型コロナウイルスが終息し、従来のMR活動や講演会活動が戻りつつある現在においても、引き続きデジタルチャネルは医師との重要なタッチポイントとしてその役割を果たしています。
このようにチャネルが多様化する中、各企業は医師の処方活動へと繋がる情報提供を効果的に行うためにどのチャネルにフォーカスして取り組むべきなのでしょうか。
本調査では、医師に対して製薬企業ごとにNPSを計測し、疾患領域別に企業NPSの集計を行いました。さらに、オンコロジー/スペシャリティ/プライマリの3つの製品領域別に、実際に処方順位を変更した医師がどのような情報収集をしたのか、検討に留まった医師との特徴の違いについても分析を行っています。
調査結果の概要
製薬企業全体の薬剤NPSは、昨年比でほぼ横ばい
製薬企業全体の薬剤NPSは、前回2022年の調査結果と比較すると業界全体として2.4pt低下、ほぼ横ばいという結果となりました。一方で過去4回の経年推移を見ると製薬業界NPSを取得しはじめた2020年と比べると推奨者の割合が7.4pt(20.2%→27.6%)増えており、新型コロナウイルス流行時より製薬企業全体でロイヤルカスタマーが増えていることがわかっています。
薬剤NPSへの影響度の経年比較からも、デジタルチャネルは重要になっていると考えられる
薬剤NPSへの影響度は、2020年(第1回)、2021年(第2回)実施の調査では、「リアル講演会」や「担当MR」の影響度が大きいのに対して、2022年(第3回)、2023年(第4回)では「医療情報メディアでの製薬企業からの情報提供」の影響度が最も大きい結果となりました。コロナ禍当初に比べ医師がデジタルチャネルでの情報収集にも慣れてきており、製薬企業のデジタルチャネルを介したアプローチが重要になっていると考えられます。
決め手となったチャネル・情報は、製品領域ごとに一部で特徴がみられた
「実際に処方順位の変更をした医師」に決め手となったチャネルを聞いたところプライマリと専門領域(オンコロジー/スペシャリティ)で傾向の違いが見られました。プライマリでは「医療情報メディア」及び「担当MR」が多い一方で、専門領域(オンコロジー/スペシャリティ)においては「講演会(オンライン)」「講演会(リアル)」が多いという結果になりました。
調査結果の詳細
製薬企業の疾患領域別NPSランキングや、医師のチャネル志向性に関する詳細な分析は以下のホワイトペーパーより詳しくご確認いただけます。資料をダウンロードしてご覧ください。
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